この記事を書いた人

日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医資格を持ち、医師として約10年医療現場に立つ。
特に整形外科の分野に力をいれており、2026年夏頃に東京都西部地域でクリニックを開業予定。
目次
むち打ち症(外傷性頚部症候群)について知っておきたいこと
むち打ち症は、交通事故やスポーツなどで首に急な力がかかったときに起こるケガです。
しっかり治療すれば後遺症を防げることが多い病気です。
- 車の追突や衝突で起こりやすい
- スポーツ中の転倒や接触でも発生
- 首に急な負担がかかって痛みやしびれが出る
→ 首に強い衝撃を受けたら、早めに受診しましょう。
むち打ち症の原因
むち打ち症の原因は、首に強い力が急に加わることです。
- 自動車事故(特に追突事故)
- スポーツでの衝突や転倒
- 高い所からの落下や転倒
→ 首への強い衝撃が一番の原因です。
むち打ちの症状は?
症状は人によって違い、すぐ出る場合も、あとから出る場合もあります。
- 首の痛みやこわばり
- 頭痛やめまい
- 肩や背中の痛み
- 手足のしびれや違和感
- 倦怠感や集中力の低下
→ 「あとから出てくる症状もある」と覚えておきましょう。
むち打ちの症状はどれくらいで出る?
- 受傷直後から数日後までに出ることが多い
- 事故直後は平気でも後から痛みが出ることもある
→ 違和感を感じたら、すぐに診てもらうのが安心です。
むち打ちになったときやってはいけないこと
- 無理に首を動かす
- 自己判断でマッサージ
- 長時間同じ姿勢を続ける
- 急性期に温めすぎる
→ 症状を悪化させないため、自己判断は避けましょう。
むちうちは自然に治る?
- 軽症なら数週間で自然に良くなることもある
- 放置すると痛みや動かしづらさが残ることがある
→ 気になる症状が続く場合は、早めの治療が大切です。
むち打ち症の治し方
- 首を安静にして負担を減らす
- 痛み止めや湿布で炎症を抑える
- 電気治療や温熱療法で回復をサポート
- 回復期にはストレッチや軽い運動で再発予防
→ 症状に合わせて治療法を組み合わせます。
むち打ちってリハビリが必要なの?
- 首や肩のストレッチで動きを保つ
- 筋力トレーニングで首を支える力をつける
- 専門家の指導で安全に行う
→ リハビリは回復と再発予防に役立ちます。
むち打ち症は何科に行けばいい?
- 整形外科が基本
- 必要に応じて神経内科やリハビリ科を紹介されることも
→ 首に衝撃を受けたら、症状がなくても受診を。
院長からのひとこと
むち打ち症は、事故や転倒の直後に症状がなくても、あとから出てくることがあります。
一般的には受傷の翌日、翌々日につらくなってくることが多いです。
「大丈夫そう」と思っても、念のため早めに相談してくださいね。
関連リンク
- 交通事故の治療について
- 当院でのリハビリテーションについて
よくあるご質問
Q
むち打ち後、運転はいつからできますか?
A
首を動かして安全確認ができるようになってからが目安です。
Q
温めていいのはいつからですか?
A
受傷後すぐは冷やし、腫れや痛みが落ち着いてから温めましょう。
Q
保険は使えますか?
A
交通事故なら自賠責保険や任意保険が適用されることがあります。
Q
完全に治りますか?
A
多くは治りますが、早期の治療と安静が大切です。
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