この記事を書いた人

日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医資格を持ち、医師として約10年医療現場に立つ。
特に整形外科の分野に力をいれており、2026年夏頃に東京都西部地域でクリニックを開業予定。
目次
ストレートネックとは?
首の骨は本来ゆるやかなカーブを描いていますが、このカーブがなくなり真っすぐになった状態をストレートネックと呼びます。
スマホやパソコン作業が多い人に増えています。
- 首や肩がこりやすい
- 頭痛や目の疲れが出やすい
- 姿勢が前かがみになりやすい
→ 長時間同じ姿勢は首に負担をかけます。
ストレートネックの原因
首の骨のカーブが失われるのは、多くの場合、日常の姿勢や習慣が影響します。
- スマホの見すぎ(下を向く時間が長い)
- パソコン作業で猫背になる
- 枕の高さが合わない
→ 首に負担のかかる姿勢を続けることが最大の原因です。
症状は?
首だけでなく、肩や背中、頭にも影響が出ます。
- 首や肩のこり
- 頭痛やめまい
- 手のしびれやだるさ
- 集中力や睡眠の質の低下
→ 体の広い範囲に不調が広がることもあります。
セルフチェック方法
自宅でも簡単にストレートネックかどうかを確認できます。
- 壁にかかと・お尻・背中をつけて立つ
- 頭の後ろが自然に壁につかない
- 無理につけようとすると首や肩が突っ張る
→ 当てはまる場合はストレートネックの可能性があります。
放置するとどうなる?
姿勢の悪化だけでなく、神経や血流にも影響します。
- 肩こりや頭痛の慢性化
- 首の動きが制限される
- 自律神経の乱れによる不調
→ 早めの改善で将来の不調を防げます。
改善方法
首への負担を減らし、筋肉の柔軟性を保ちます。
- こまめに姿勢を変える
- デスク環境を見直す(画面を目の高さに)
- 枕の高さを調整する
- 軽い首・肩のストレッチを行う
→ 毎日の習慣を少しずつ変えることが大切です。
やってはいけないこと
間違った対策はかえって悪化させます。
- 痛みが強いときの過度なストレッチ
- 長時間の同じ姿勢
- 高すぎる枕の使用
→ 無理せず、正しい方法で改善を目指しましょう。
院長からのひとこと
ストレートネックは生活習慣の積み重ねで起こることが多いです。
姿勢を意識し、首にやさしい環境をつくることが改善の近道です。
関連リンク
- 当院でのリハビリテーションについて(準備中)
よくあるご質問
Q
マッサージは有効ですか?
A
一時的に楽になりますが、根本改善には姿勢の見直しが必要です。
Q
枕は低いほうがいいですか?
A
首と頭が自然な位置になる高さを選びましょう。
Q
放置しても自然に治りますか?
A
多くの場合、意識して姿勢を改善しない限り治りません。
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