この記事を書いた人

日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医資格を持ち、医師として約10年医療現場に立つ。
特に整形外科の分野に力をいれており、2026年冬頃に千葉県北西部でクリニックを開業予定。

野球肘について知っておきたいこと

野球肘は、ボールを投げる動作を繰り返すことで、肘の骨や軟骨、じん帯に負担がかかり、痛みや障害が起こるケガです。

特に成長期(10〜16歳)の子どもに多くみられます。

  • 投げると肘が痛い
  • 投げたあとにジンジンする
  • 肘が伸びきらない・曲げにくい

→ 「投げすぎのサイン」を見逃さないことが大切です。

野球肘のタイプ(どこが痛む?)

野球肘は、痛みが出る場所によって大きく3つに分かれます。

【内側タイプ(いちばん多い)】

  • 肘の内側が引っ張られて傷つく
  • 成長期の子どもに多い

【外側タイプ(進行すると重症)】

  • 軟骨が傷つくタイプ(はがれることも)
  • 気づきにくく、発見が遅れやすい

【後方タイプ】

  • 肘を伸ばすときに痛い
  • 高校生以上に多い

→ 痛む場所によって重症度や治療が変わります。

野球肘の原因は?

投げる動作では、毎回肘に大きな負担がかかっています。

  • 投げすぎ(投球数が多い)
  • フォームが悪い(手投げ・肘下がり)
  • 速い球を無理に投げる
  • 体の柔軟性不足

→ 「1回の負担 × 回数」でダメージが蓄積します。

こんな症状は要注意!

初期は軽い痛みでも、放置すると悪化します。

  • 投げると肘が痛い
  • 投げた後に痛みが残る
  • 肘が伸びない/曲がらない
  • 引っかかる感じ(ロッキング)
  • 小指側のしびれ

→ 「少し痛い」は危険信号です!

痛みがあっても投げていい?

結論から言うと、痛みがある状態での投球はNGです。

  • 我慢して投げ続ける
  • 試合があるから無理する
  • 痛みが軽いから様子を見る

→ 悪化すると手術が必要になることもあります。

野球肘を予防するには?

日頃のケアと意識で予防できます。

  • 投球数を守る(投げすぎない)
  • 正しいフォームを身につける
  • ストレッチ(肩・肘・体幹)
  • 痛みが出たらすぐ休む

→ 「休む勇気」が将来を守ります。

野球肘は何科に行けばいい?

まずは整形外科を受診しましょう。

  • レントゲンで骨の状態を確認
  • 必要に応じてMRIやエコー
  • 状態に応じたリハビリ

→ 早めの診断がとても重要です。

早く治すために大切なこと

まずは整形外科を受診しましょう。

回復のカギは「早期対応」です。

  • まずは投球を中止
  • 痛みがある時は冷やす
  • 無理に動かさない
  • リハビリでフォーム改善

→ 早く気づけば、多くは手術せず治ります。

院長からのひと言

ま野球肘は「がんばっている子ほど起こるケガ」です。

だからこそ、「痛み=成長」ではありません。

早めに気づいて、しっかり休むことが、結果的に長く野球を続けることにつながります。

当院では、ケガを治すだけでなく、「再発しない体づくり」までサポートします。

関連リンク

  • 当院でのリハビリテーションについて

よくあるご質問

Q
どれくらいで治りますか?
A

軽いもので1〜2ヶ月、重い場合は数ヶ月以上かかることもあります。

Q
投げながら治すことはできますか?
A

痛みなく曲げ伸ばしでき、筋力が戻ってから。医師の判断が必要です

Q
再発しないためには?
A

フォーム改善・柔軟性・体幹トレーニングが重要です。

まとめ

・野球肘は「投げすぎ」によるケガ

・成長期に多く、放置すると重症化

・痛みがあれば投球は中止

・早期発見でほとんどは改善可能

→「少し痛い」を見逃さず、早めに整形外科へ!

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